中央本線 旧立場川橋梁(2014/5/6)①
- 2014/05/14
- 03:39
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江戸時代以前は甲州と信州の国境だったとも言われる立場川。(現在の県境は釜無川)
その谷間を跨ぐ赤茶けた上路トラス橋。
堂々たる姿はまるで現役橋のようだ。

近づいてみれば架線は取り外され、赤茶の色も錆によるもの。
しかし、それらはこの橋の評価を何一つ落とすものではなく、むしろ歴史的遺産のとしての風格を増させている。
この橋と同形式(ボルチモアトラス橋)の磐越西線『一ノ戸川橋梁』は近代土木遺産として認定されている。

築堤の上に上がり旧路盤に。
谷間の風雪にさらされ架線柱は傾き始め、一本の立派に成長した木が列車が通らなくなった月日を物語る。

左方には小山の向こうに八ヶ岳の頂がひょっこり。

右を向けば南アルプスをバックにPC橋梁の現線。
旧線より遥かに高い位置で谷を跨ぐ現線の姿もまた勇壮で、こちらも後世に残したい名橋。

橋上の様子。
2006年まで枕木が残されていたが、劣化により橋下の道路上に落下危険性があった為に撤去された。
(枕木撤去直前の2006年の様子 http://www.azusa2gou800.com/tyuuousennsinanosakai.html)

橋から振り返る。
朽ちた枕木が埋まる路盤を踏みしめ瀬沢隧道へ。
続く