甲州街道 大月～初狩旧道（2014/11/29）⑤

笹子川を渡るＲ２０と中央本線。現国道が開通するまで、甲州街道はここで鉄道を踏切で交差していたが、今はその面影すらない。



橋から少し離れた場所に鉄道の下を潜る人道用アンダー。これを利用して旧道ヘアクセスを試みる。



・・・物凄く行きたくない。しばらくアンダー下で躊躇。数分、迷った末に前進。なお、帰りにこの場所で夫婦連れに出会ってびっくり｡やはり街道巡りの人であった。



濃密な藪こぎの末、街道跡に到達。草露と泥濘でびしょ濡れで不快感MAX。夏場は前進不可能であろう。反対側も踏切の痕跡は無し



やはり此方側も水路と併走。



路盤下には自然石を積み上げた大規模な石垣。


凹状の鉄材。正体不明、そのほかにもバラック材なども落ちていた。道路由来とは関係なさそう？
この先、一気に藪が濃密になり倒木も横たわり前進に苦痛が伴った。



先ほどの撤退地点の反対側へたどり着く。笹子川は淵状になり川底深さを感じる。晩秋のこの時期に落ちたくは無いな。



行く手を阻む岩塊。しかし、亀裂のような暗がりが｡もしや隧道跡か!?



隧道には違いなかったが水路のものだった･･･｡街道は何処へ｡



ここまで引っ張っておいて何なのだが、結局の所このポイントにおいての旧街道のルートはよくわからなかった。可能性が最も高そうなのは川岸の岩盤の上を通るルート。岩盤が不自然に平な事と、道路構造物が川が暴れた時に流されて残され無かったのではないか。とは言え、何一つ痕跡がないのではっきりとした事が言えないのである。ここを介して笹子隧道へ向かう車両の姿、あなたは想像できる?